稲井 英人 氏
レインボーヴォイス代表
47都道府県で最も面積が狭いながら、保守合同の立役者・三木武吉、現職総理として逝った大平正芳、10年近く社会党委員長の座にあった成田知巳…と記憶に残る政治家を多く輩出する香川県――。その県都・高松市で政治家の家系に生まれ、世のため人のためという環境で育った稲井英人氏は、兵庫県内の高校講師をへて、灘中学進学率日本一の進学塾でエネルギッシュな授業に取り組みました。さらに、夢を求めて地元の公立高校の教師となると、「このままでは日本がダメになる。若人が育たない」と直感し、独自の授業を行ったところ教頭から指導を受け、11年間の高校教師生活にピリオドを打ちました。
その後、自らの苦い経験も踏まえ「教育の原点は家庭内にあり」との持論を基に、三者懇談スペシャリストとして、本物の人間教育を求めて理論やスキルを学び、さまざまな教育活動を実施してきました。
そして、人間の声の周波数を数値化し波形に置き換えることで、その時々の自分の状態を自分の目で分かる「ヴォイス診断」との出合いにより、それまでの能力開発とは全く違う「まずは『本来の自分を知る』ことから始める」独自の手法を確立したとのことです。「声のチューニングで争いのない世界」を目指す稲井氏から、三者懇談やヴォイス診断の効用について聴いてみませんか？
- 稲井英人（Inai Hideto）氏の略歴
- 1961年 6月27日香川県高松市生まれ。大学卒業後、兵庫県立伊丹西高等学校や浜学園（灘中学進学日本一）の講師をへて、香川県立三本松高等学校教諭となり、香川県立高松商業高等学校を最後に教師を辞職。人材育成事業を開始し、カウンセリング経験を積む。ドイツ製声分析機開発者ｋコマラ氏に師事。えいじん塾を開講し、各種勉強会や意識改革トレーニングを東京・大阪で開始。日本製声診断機と出合い、㈱レインボーヴォイス代表取締役社長として、声分析ソフトを用いて自分を知り、本来の自分に戻す「自分学」を広める活動を行っている。
㈱レインボーヴォイス HP
講師のコメント
レインボーヴォイス代表 稲井英人
今回のセミナーでは、私にとって自分自身の人生の整理となるきっかけを頂きました。
また大震災の直後ということもあり、参加者の皆様も特別な思いがあったと思いますので、心が引き締まる感じがしました。
日本人として生まれ、日本人として育ちながら、今の日本やそれを取り巻く状況に対してここ数年は、とても切なく空しい思いを感じてきましたが、今回は自分の心の内側にずっと抑えていた思いを、久しぶりに表に出すことが出来ました。
しゃべっているうちに自分自身の体が熱くなり、心の内側からエネルギーが湧きあがってきました。そして「これからもまた、こういう活動をしていきたい」という思いを強く確認できました。参加者の皆さんの熱心に耳を傾けて下さるお姿にも、かなり触発されたように思います。
今回は私にとっても大きなチャンスを頂けましたことに、心より感謝しています。本当にありがとうございました。
深謝 稲井英人拝
参加者の声
東金市 橋本祥恵
今回の講演を聴いて一番心に残ったのは、稲井先生の話される温かい言葉です。「良くしなきゃ、変えなきゃ、と思えることはそれだけですごい」「『いいんだ、これで』と受け入れ、認め、許す」「相手に自分の観念を押し付けない。そのかわりに、褒めるなどして『プラス』の言葉をひとつ入れるだけで、会話が大分違ってくる」など自分を肯定してくれる「プラス」の言葉がたくさん出てきて、聴いているだけで、自分のなかにあった悩みや不安などのマイナスな感情が引いていき、少しずつ元気ややる気が出てきたのがわかりました。
その後、もっと話を聴きたい！と思ったので、講演後の懇親会にも参加させていただきました。講演のなかでも出てきた「声分析ソフト」を使った実演や、感想発表があったのですが、いろいろな方のお話を聴いている先生は常に「うん、うん」と頷かれ、肩をさすられたり、ときにはアドバイスをされたりして、相手の思いを汲もうとされているのがよくわかりました。私も「カウンセラーになりたいなら、楽しいことも、苦しいことも、たくさん経験したほうがいいよ」とアドバイスをいただきました。
自分自身を振り返ってみると、話を聴くときの相づちで「え～」「けど……」などの否定的な表現を多く使っていることに気づきました。早速、今後は気をつけて話そうと思いました。
今回のねっと９９で学んだことを意識して、いろいろな人と話し、いろいろな経験を積んでいきたいと思います。まずは、家族や周りの人たちで実践してみます。
ありがとうございました。
