高萩 徳宗 氏
(有)ベルテンポ・トラベル・アンドコンサルタンツ
代表取締役
日経スペシャル「ガイアの夜明け」の「究極のサービスを目指せ」で、リッツ・カールトンとともに紹介されたのは、㈲ベルテンポ・トラベル・アンドコンサルタンツです。
日本初の障害者、高齢者向け旅行代理店として、「障害」を福祉的発想でなく、「サービス」の観点から追求し、真の意味での「お客様視点」とは何かを意識した取り組みで、高いリピート率と業界ナンバーワンの高収益体質を維持しています。
代表取締役の高萩徳宗氏は「おまけや値引きはサービスじゃない」をテーマに、サービスの意識改革を説き、バリアフリー旅行の第一人者として、街づくりや店づくりのユニバーサルデザインについても分かりやすく解説しています。
- ゲストの略歴
- 高萩 徳宗 (たかはぎ・のりとし Noritoshi Takahagi)
- 1964年8月10日大分県に生まれる。大分県立大分商業高等学校営業科卒業。同校では生徒会長として活躍。小田急電鉄㈱でサービスやクレームを学ぶ。カナダ、アルバータ州カルガリーの旅行代理店を経て、㈱日本旅行、㈱エス・ビー・アイでキャリアを積む。この間、放送大学卒業。日本初の障害者、高齢者向け旅行代理店である㈲ベルテンポ・トラベル・アンドコンサルタンツを創業し、代表取締役就任。著書に『バリアフリーの旅を創る』(実業之日本社)、『売れるサービスのしくみ』(アスカエフプロダクツ)、『サービスの心得』(無双社)等がある。
講師コメント
地域と行政が同じベクトルで、目指すゴールに向かう理想形
ベルテンポ・トラベル・アンドコンサルタンツ代表取締役 高萩徳宗
スタッフの皆さまが温かく迎えて下さり、会場にお集まり頂いた地域の方々も、とてもリラックスしていらっしゃるのが印象的でした。
講演前、地域ボランティアの皆さんのミニスピーチを聴かせて頂き、ワクワクドキドキ、会場の空気が一気に温まりました。皆さまからバトンを受け取ったので、とても話しがしやすかったです。
演台でお話しをさせて頂いている間、講演をお聴き下さっている皆さまが、目を輝かせて「ひとことも聞き漏らすまい」と真剣に向き合って下さっているのがひしひし伝わって来て嬉しかったです。
地域の方々と行政の方々が同じベクトルで、目指すゴールに向かう。
理想の形でねっと99が運営されていると感じました。
講演会の企画主催、そしてそれを継続するのは本当に大変だとお察ししますが、お招き頂いたことに深く感謝致します。
地域がますます元気に発展されることを祈念します。
改めてご縁に心からお礼申し上げます。
参加者の声
会社の存在意義 原点回帰
東京在住 望田 明宙
今回、高萩さんの講演を聞いて、世間で言われている「理想では飯は食えない」ことが真っ向から否定されたことについて、自分でも自信が確信に変わりました。
旅行代理店業界の現状に始まり、体に障害のある方や高齢な方々との旅行を通じて改めて気付かされた多くのエピソードを聞いて、まさに“目から鱗が落ちる”思いでした。「障害のある人は、こちらが想像しているほど旅行中は配慮を必要としていない」こと、「心のバリアを取り除くことが大事」など…
また、旅に対するアドバイスも、とても参考になりました。「食事は、現地の人々が食べる(しかも、地元の食材を使った)店を選ぶ」、「時計の時差を直すよりも、時計を外すくらいの気持ちが大切」等、特に「旅は“五感”で感じるもの」という言葉に、最も深い感銘を受けました。
格安ツアーの氾濫がもたらした弊害を取り除き、本来の旅が持つ意味・意義を体感してもらうことで他社との差別化を図ることは、他の業界でも応用できるような気がしました。会社の存在意義を見出していくうえでも、原点に立ち返ることの重要性を今回の講演で学ばせていただきました。有難うございました。
旅行というサービスを通して、本当のサービスとは何かを実感
障害者相談支援事業所沼南育成園サポートセンター 市岡 武
それは、障害があるなし、福祉ではあるなしに関係なくサービスの本質的なものであり、福祉関係を携わるものとして、改めて福祉サービスとは何かと、考えさせられました。
安全という軸を大切にしながら、お客さまと正面から向き合い派手な演出やおまけでない、本当の旅行サービスを提供する姿勢に共感しました。
ホノルルマラソンもベルテンポの企画だったら、マラソン未経験の私でも、完走できそうな気分になります。
あっという間の2時間でしたが、時間延長までしてお話をしていただきありがとうございました。