カワン・スタント (Ken Kawan Soetanto) 氏

早稲田大学国際教養学術院教授  2007.06.09

『できない学生を変えるスタント・メソッド

第6回目の講師は、早稲田大学国際教養学術院教授のカワン・スタント氏です。
華人系インドネシア人の氏は、インドネシアの高校卒業後、来日し2年余で東京農工大へ合格し卒業。その後、東工大大学院、東北大大学院を修了。
しかし日本での就職先がなく、渡米し、アメリカでいくつもの特許を取得した後、日本に呼び寄せられました。
恩師から紹介された大学では、向学心のある学生は2割、8割はやる気がないという有様でした。これに対して、学生が勉強せざるを得ない環境を創出したところ、9年間で7年連続、最優秀研究者と最優秀教育者に選ばれ、教え子も博士を輩出、卒業生の何人もを、東工大をはじめ大学の博士課程に送り出すなどの実績を収められました。

<Profile>
1951年インドネシア生まれ。74年エレクトロニクス技術を
学ぶため来日。東京農工大学電子工学科卒業後、東京工業大
学、東北大学、早稲田大学等で、工学、医学、薬学、教育学
の博士号を取得。
アメリカ、デュレクセル大学工学部準教授、トーマス・ジェ
ファーソン医科大学医学部教授として、「超音波医学」など
の研究で受賞多数。93年に再び日本に戻り、桐蔭横浜大学
教授で教鞭を執る。「大 学生たちのやる気を引き出す」独
自の講義法で、就職戦線に画期的 な成果を挙げる。2003年
より早稲田大学・国際教養学術院教授。早稲田大学臨床教育
科学研究所所長兼務。主書は『「できない大学生」 たちが、
なぜ、就職で引っ張りだこになったか』(三笠書房)。





講演レポート
参加者 119名
できない学生を変えるスタント・メソッド
早稲田大学国際教養学術院教授
カワン・スタント 氏 
ご意見  【講師・参加者】
講師のコメント (カワン・スタント)
誠心誠意の歓迎に本当に感謝!
早稲田大学国際教養学術院教授
 カワン・スタント (Ken Kawan Soetanto)
素敵な「ねっと99夢フォーラム」で講演できて、世話人の皆さんや参加者の方々の誠心誠意の歓迎に本当に感謝しています。
熱を込めてスピーチしたのでかなり疲れましたが、何か少しでもお役に立つことがあれば嬉しいです。
また、拙著『「できない大学生」たちが、なぜ、就職で引っ張りだこになったか―面白いように「やる気」が目覚める9つの方法』(三笠書房)をたんさん販売していただきありがとうございました。
近い将来、この本を文庫本か新書本にしたいと考えています。良いアイディアがあればお願いします。
「ねっと99夢フォーラム」が、皆さんの希望する99回以上つづくことを祈念します。
参加者のアンケートより
回収57枚
回収させていただきましたアンケートより
1.当フォーラムをどこでお知りになりましたか。
  知人 34  チラシ 10  その他 9
2.参加は何回目ですか。
  6回全て 8 5回 5  4回目 1  3回目 6  2回目 11  始めて 26
3.本日の講演会はどうでしたか。
  とてもよかった 30  よかった 17  まあまあ 3
4.ねっと99夢フォーラムに何を期待されますか。
  講師とのふれあい 6  町づくり 10  人づくり 22  元気づくり 20  交流 12  他 1
  
◎千葉県の教育委員会に勤務しています。もともとは高校の教師です。今の日本の高校生の学ぶ意欲の低さに危機感を持っています。今日の講演会はまさにそれを引き出すための方策だと感じました。教育委員会にいる立場を利用して今日のお話を広めていきたいと思います。(50歳男性)
◎先生によって一人の学生が変られた話を伺いました。人の心を変えるということはとても難しいと思います。それは先生が信頼され続ける強い心があったからだと思いました。特許のお話についてもありましたが、「やり続ける」という思いは何事も大切だと思いました。(23歳男性)
◎途中から話を聞いたため途中からしかわからなかったけど最初から聞けばよかったと後悔しています。スタント教授の話は楽しいです。(女性)
◎目的を持つこと達成感を感じることは自己を向上させる最大の武器と思いました。輝く瞳をもった子どもたちが増えたらきっと日本は将来も躍進していけると信じます。(55歳女性)
◎先生の心ある講義をもう一度学生にもどり聞きたいと思いました。どういうやりかたをやっても先生の心が学生に伝わるんだと思います。日本の大学の現状が仕方がないのかとあきらめていたのですが、あきらめてはいけないと思いました。先生の英語の発音がとても流暢にきこえましたが、日本語は愛嬌がありました。
◎視線を聴く側(学生)と同じレベルで語る姿勢は大いに参考になった。常にボジティブマインドを持つことがやる気元気の源だと再認識した。
◎目標設定・感動体験・情熱プラス信じる力、人とのふれあい・人を信じ認め合うことが変化の時代に大切である。人間は一人では生きられない社会的動物ゆえに!(62歳女性)
◎私はピアノを教えています。個人で教えていますが、先生の「全体を意識し全体をまとめる」ということの大切さを強くかみしめています。できないと言われる人も信頼の言葉忘れません。(27歳女性)
◎先生の本を読むのが楽しみになる講義でした。今、日本の教育は大きく変わろうとしています。先生の経験からこのような動きをどう思われるか是非聞きたいです。いずれにしても素晴らしいお話ありがとうございました。
全体の構成も、事例も素晴らしかった、有難うございました。自分たちの町を、自分たちの手で、自分たちのために良くすることに感動しました。ありがとうございました。(男性)
◎娘が今年大学生になりました。娘の大学の学生達の話とダブって面白く聞かせていただきました。大学は目的かあっていくところだと思っていましたが、もう辞めた子供たちも何人かいて、せっかく入ったのみもったいないと思っていました。それが今の子供たちなのですね。でも頑張って成長したいと願います。先生の話をみんなに聞いてもらいたいです。
◎私は現在寺子屋塾でアシスタント兼英語を教えています。中学生は英語が苦手なメンバーばかりです。スタント先生の話を聞いてあきらめない子供たちの可能性を信じて英語が好きな生徒にしていきたいと決めた。
◎流暢な日本語の講演より確かに一生懸命耳を傾けて聞くことができました。本を読んでから参加したので、より心に感動が伝わってきました。ありがとうございました。何事もあきらめないで可能性を信じて取り組んでいきたいと思います。
◎悪循環という言葉は日ごろよく耳にするし口にもするが良循環という言葉はあまり耳にしないのでとても新鮮でした。やる気、動機つけ(感動法)達成感をみにつけ、生活、心懸けを良循環していきたいとおもいました。
◎本日はありがとうございました。就職してから毎日の仕事をこなすことで精いっぱい。仕事を覚えることだけにとらわれ、学生の時の将来の夢を持っていた頃のわくわくする気持ちを忘れていました。今日の講演会を聞きもっと視野をひろくもっていこうという気持になりました。
◎飽きさせない話術、やる気をどのように引き出すか、人によって異なると思いますがヒントがありました。
今私は短大生なのですが、短大でスタント先生の授業を受けてみたくなりました。先生のようにきっかけを与え、心のなかに入り込んでくれるような先生がいないからです。なのでわたしもスタント先生のように努力し、小学校の先生になりたい、感動を招くような先生になりたいと強く思いました。いまは先生のように勉強しあきらめずがんばります。(19歳女性)
◎企業人として学生の採用に携わっています。やってくる学生の半数以上に目的意識のみられないことから、大学の教育に大きな疑問を感じていましたが、お話を伺って素晴らしい京域の実践に感動しました。企業の中の教育に生かしたいと考えます(男性)
◎スタント先生のやさしい人柄が講演を通して感じられました。決して熱い口調ではないですが、やさしい話し方、つつみ込むような話し方がとてもよかった。
◎とても努力をしていることがわかり、1つのことからすべてが始まると思いました。(女性)
◎今回の講義を通し得たこと、①人を信頼すること。②目標を持たせ達成感を得られるようにすること。③人が変わっていく環境を作ることが大切であるということ。(57歳男性)
◎まず人を信じる。この体験をつい先日あることがあり信じきることで人が変化することを目の当たりにしたところだったのでとても共感を覚えました。そして本人が変わろうとする手助けを私もやり続けようと思いました。(45歳女性)
◎一期一会、自分と共有してくれる時間を大切に考えること、しっかり目標をもち継続すう努力がいつか花開くことを信じられました。心を染めればという感動法が素晴らしかった。(63歳男性)
◎ビジネスマン向けの本の出版を楽しみにしています。すぐにあきらめる息子を連れてきて拝聴しました。先生の姿勢が伝わってずっと聞いていました。ヘルニアになるほど勉強したという先生の昔の話を聞き、素直に感動しました(45歳女性)
◎切り捨てる教育、競争の教育ではなく、情熱の教育が今必要だと思いました。(45歳男性)
◎師とは全人格をみられるものだと改めて思った。学問なり、それを教えるものがすぐれている以上にその人の人生感、生きざまを見せることでたくさんの種をまき、それが芽吹いてくるものだとおもった。(56歳女性)