小林 和男 氏

ジャーナリスト・作新学院大学教授  2008.02.09

ロシア歴代大統領の横顔とポストプーチン
国境を接しながら、日本人にとっては最も遠い国・ロシア。そのロシアを最も知悉する日本人こそ、元NHKロシア支局長の小林和男氏です。
氏は、NHK入局直後から直接取材を心がけ、「ゴルバチョフ元大統領と最も親密なジャーナリスト」「プーチン大統領に大統領公邸で単独インタビューを行った日本人」として、世界的に注目されています。
 プーチン大統領へのインタビューは、世界で嫌われていながら、ロシア国内で7年余にわたり支持率70パーセント超の人気を保っている理由を探りたいとのオファーが認められたものです。
 そのプーチン大統領へのインタビュー秘話を交えながら、プーチン大統領の人物像と政治手法、プーチン政権後のロシアの舵取りなどを解説いただきました。


小林和男(こばやし・かずお)氏の略歴

 1940年、長野県茅野市生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒。NHK入局後、神戸放送局記者、東京で外信部(現国際部)に配属。
 モスクワ特派員、東欧移動特派員、「海外ウィークリー」キャスター、モスクワ支局長等を歴任し解説主幹で退局。
 現在、ジャーナリスト、作新学院大学教授(ロシア情勢)。モスクワ支局長として、ソビエト連邦崩壊を報道したり、菊池寛賞、モスクワジャーナリスト同盟賞、ギャラクシー個人賞など受賞。著書は、日本エッセイストクラブ賞受賞の『エルミタージュの緞帳』の他に『1プードの塩』(共にNHK出版)、『図解ロシアの仕組み』(中経出版)、『白兎で知るロシア ゴルバチョフからプーチンまで』(かまくら春秋社)等がある。





講演レポート
ジャーナリスト・作新学院大学教授
小林和男 氏
ご意見  【講師・参加者】
講師のコメント (小林和男)
ジャーナリスト・作新学院大学教授 小林和男
気持ちが明るくなる集い「ねっと99夢フォーラム」
 住民が私だけを考えずいつも地域のことを考えて活動するという姿は清々しいですね。
  このような催しの出席者は年輩者が大部分ということが多いのですが、大網白里では若い人が熱心に耳を傾けてくれたのには勇気づけられました。 
 地域を良くすることは社会全体を考えることです。複眼で広く世の中をみるということにつながります。 
 私の新著『狐と狸と大統領~ロシアを見える目~』(NHK出版)はロシアがテーマになっていますが、発想の出発点はねっと99夢フォーラムと同じです。 大変気持ちが明るくなる集いでした。
参加者のアンケートより
回収アンケート数 22枚
とてもよかった 18人  よかった 4人  まあまあ 0人   合計22人
◎複眼的思考ともいえる、普段はしないものの見方を教えていただけた。
◎ロシアの現状、プーチンの本当の姿が見え、時間がたつのを忘れるくらい興味が持てました。日本はこれからしっかりと世界情勢を見ていかないと取り残されると感じました。
◎今までロシアの事にはあまり興味がわきませんでしたが、ロシア経済について、プーチンの偉大さについてだけでなく、やさしさについても感じ、ロシアに対するイメージが変わりました。
◎プーチンを通し、リーダーのあるべき姿を探ることが出来ました。
◎本日の講演会で莫大な知識の資産が増えました。このような会は初めてでした。
◎現在新聞に書いてある内容と、今回の講演で聞いた内容には大きな隔たりがあった、講演を聞く前ではロシアに関する知識はゼロであったが、講演後では周り人々が気付かない事実を知れたような気がした。