横石 知二 氏

㈱いろどり 代表取締役副社長  08.10.11

「人は誰でも主役になれる」
 小さな町に笑顔と潤いを育てた葉っぱビジネス


横石知二(よこいし・ともじYokoishi Tomoji)氏の略歴

1958年9月徳島県生まれ。
徳島県農業大学校園芸学科卒業後、上勝町農業協同組合へ営農指導員として就職。16年連続で農産物の売上げを伸ばす。
1991年上勝町役場に転籍し、特産品開発室長に就任。
2002年役場を退職し、㈱いろどりの専務に就任。生産ネットワーク構築のために同報ファクスやパソコン導入を果たす。
『日本版ニューズウィーク』の「世界を変える社会企業家100人」に選ばれる。
2002年アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー日本大会特別賞、2003年日本ソフト化大賞を受賞。
著書に『そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生』(ソフトバンククリエイティブ)がある。







講演レポート
㈱いろどり 代表取締役副社長
横石 知二 氏
ご意見  【講師・参加者】
講師のコメント (横石知二)
横石 知二氏 感想
今回の講演会に参加させていただいて、感じたことは、スタッフが少ない中にあってこれだけの勉強会が開催できるのは、なんといっても人のつながりですね。
人とのかかわりを大切にしておられることが、ひしひしと伝わってきました。講師がいい印象を持ち帰るとあちこちでしゃべるのでいい循環にもなって行きます。市長さんの関わりもすごく現場の目線にたっていることが、すばらしいですね。
こちらが学ぶことがたくさんありましたよ。
講演会の感想
過疎の町に奇跡を起こした葉っぱビジネス
    一宮町長 玉川孫一郎
 山武市の成東文化会館で株式会社いろどりの社長、横石知二氏の講演を聴きました。横石氏は料理に添える「つまもの」として植物の葉っぱを売ることを思いつき、今や年商3億を超えるビジネスを育て、徳島県の過疎の町だった上勝町をどん底から再生した人物で、米誌『ニューズウィーク』の「世界を変える100人の社会起業家」にも選ばれています。
 いろどりについて以前にテレビ番組で見たことがありましたが、年収1000万円を稼ぐという80過ぎのおばあさんが葉っぱの販売動向や単価を確認するためにパソコンを駆使している姿は信じられない光景でした。高収入を生み出す葉っぱ採りというやりがいを得たお年寄りには笑顔と共に元気が戻り、その結果、上勝町の医療費は県下最低になったそうです。それも、これといった産業がない山間地のおばあさんに何かできる仕事はないかと考えてこの葉っぱビジネスを立ち上げた横石氏の功績です。
 1時間半に渡る講演は、示唆に富む話ばかりで町おこしの参考になりました。中でも、あきらめないでがんばれば必ず助けてくれる人が出てくるという話には元気を貰いました。また、地方再生の鍵は地域資源の活用にあるが、その地域にある宝はその地域に住んでいる人にはなかなか見えないものだという話も印象に残りました。
 今回の講演は、地方を元気にするためにはまず一番元気な人から話を聞くことだと語る大網白里町にある大里綜合管理株式会社の野老真理子社長が中心となって、「ねっと99夢フォーラム」と銘打ち毎月各界で活躍している人を呼んでいるもので、今回で20回目に当たるそうです。講演が終わった後、野老社長、そして椎名千収山武市長と横石氏を囲んで懇談しました。
 多忙な横石氏はペースメーカーを埋め込んで、全国各地を年間150回も講演していると聞いて驚きました。地方再生、そして日本再生のためにお体に気をつけてこれからもがんばってください。
 (孫の手通信『みる きく 動く』
     玉川孫一郎と歩む会の公式Blogより)
参加者のアンケートより