鈴木 孝史 氏
編集室タッカーハウス代表
沖縄県は、日本の最南端に位置し、九州と台湾のほぼ中間にあり、東西約1000km、南北約400kmにわたる、約160の島々からなる島嶼県です。年間の平均気温は20度を超え、日本国内では唯一の亜熱帯気候で、サンゴ礁に囲まれた海とマングローブの森があります。
沖縄は、かつて琉球王朝が存在し、日本本土とは異なる独自文化を育んできました。世界遺産に登録された数々の史跡やその建築様式、独自の音楽や舞踏、食生活など、当地ならではの魅力ある文化が息づいています。
また、太平洋戦争では悲惨な激戦地として県内各地に戦跡が点在しており、本土復帰後も米軍基地のウエートが高く、これらを通した平和学習も盛んに行われています。
編集室タッカーハウス代表の鈴木孝史氏は、学生時代に研究した沖縄戦を契機に沖縄に興味を深め、憧れの地で新聞記者としてジャーナリスト生活の第一歩を踏み出しました。
その後、タウン誌編集長やテレビキャスター、ラジオパーソナリティーも歴任しました。ノーベル物理学賞受賞者の江崎玲於奈氏が審査委員長をつとめる「沖縄復帰30周年記念事業 沖縄発ビジネス・アイディア・コンテスト」では、「台風こそ思い出づくりとビジネスチャンス」と銘打ち、空と海の入り口に設置された情報館「ハイサイセンター」の企画で見事グランプリを受賞されました。
今では沖縄在住が四半世紀をこえ、沖縄人以上に沖縄を知悉するジャーナリストといわれています。その鈴木氏に、沖縄の魅力や可能性、課題などについて語っていただきます。
【講師の経歴】
鈴木孝史(すずき・たかし)氏の略歴
1957年東京都生まれ。立教大学卒業。『琉球新報』記者を経て、同社系列の『週刊レキオ』初代編集長をつとめる。同編集長時代にNTT主催「全国タウン誌フェスティバル」で大賞受賞。㈲編集室タッカーハウス代表取締役として会報制作や社史編纂等の他、立教大学文学部非常勤講師、ラジオ沖縄「フレッシュモーニング」パーソナリティー、ケーブルテレビ「沖縄ニューストゥデイ」キャスター等を歴任。内閣府・経済産業省主催「沖縄復帰30周年記念事業・沖縄発ビジネス・アイディア・コンテスト」では、夫人(税理士)との共同でグランプリ受賞。
- ご意見 【講師・参加者】
- 講師のコメント (鈴木孝史)
- 「元気」をありがとうございます
- 編集室タッカーハウス代表 鈴木孝史
- 「どうぞ、思いの丈を話してください」
- 私が、皆さんの前へ立つ直前、ネット99の野老さんにそう言われました。
- 講演用にメモ書きを準備してきたのですが、「では、27年間で実感したあれこれをおしゃべりさせてもらおう!」と腹を決め、本番直前で、内容を大きく軌道修正しました。気がついてみたら、ウチナーグチ(「肝苦りさ」「チムガナサン」等)の話題を持ち出したり、「涙そうそう」の一節まで歌ってしまいました。
- 皆さんが少しでも、沖縄のいま……に関心を持っていただくきっかけになったならば、このうえない幸せです。
- ねっと99のスタッフ、会場にいらしてくださった皆さんから、前向きな空気を吸わせていただき、おおいに元気が出ました。ありがとうございました。
- 参加者の声
- 第29回「 ねっと99夢フォーラム」に参加して
- 大野英雄@大網白里町です。
- 第29回「 ねっと99夢フォーラム」のゲスト・鈴木孝史様のお話を聞かせていただ
- き、ひとつのことに懸命に取り組んでいる男の、強い想いと気迫を感じ取ることがで
- きました。特に、沖縄独自の音楽や舞踏、食生活などについての思い入れには、思わ
- ず我を忘れ、前のめりになって聴いてしまいました。
- 鈴木さんは、沖縄の全てが好きで好きでたまらない、だから、沖縄のことを他人に語
- らずにはいられないのでしょうね! 夢を見つけられないままプータローをしている
- 若者たちにも、鈴木さんのように情熱を打ち込めるものがあれば、きっと日本は元気
- になるはずだ……、お話を聞きながら、そんなことを感じました。
- 沖縄といえば、実は私、今年の12月、那覇マラソンに出場することになっていま
- す。ちょっと脱線してしまいますが、今年の那覇マラソンにまつわる3つの出会いを
- 紹介させていただきます。
- ひとつめは、7月18,19日に山梨県富士吉田で開催された24時間リレーマラソ
- ンに会社の同僚と出場したときのこと。会場の富士北麓公園で、ゲストで迎えられた
- 歌手のソニンさんが、
- 「コニカミノルタの陸上部の皆さんがソニンを支えていただけるので、今年の那覇マ
- ラソンに出ます」
- と宣言していました。彼女がとても可愛かったので、私も、「那覇マラソンに出てみ
- ようかな~」と思い始めました(笑)。
- 二つ目は、私が勤めている会社と取引のあるA航空会社の部長との出会いです。彼も
- マラソンが大好きで、私と会うと必ずマラソンの話しをします。
- その部長は、「毎年那覇マラソンに20名くらい出場している」と話していましたの
- で、私は、ぜひ自分もその仲間に加えていただきたいとお願いしました。これをきっ
- かけに、A航空会社の仲間と親しくなって、A航空会社と実りある仕事をし、業務拡大
- を図りたいと思っています。
- 三つ目は、通信会社にお勤めのFさんとの再会です。彼とは、私が郵政省の団体に出
- 向していた1995年に、那覇マラソンを一緒に走った間柄です。そのFさんと今年
- の6月、幕張の展示会で5年ぶりに会い、後日Fさんの会社を訪問しました。Fさんは
- 世界的に有名な某通信会社に転職され、現在は国連ミレニアムプロジェクトに関わっ
- ています。
- Fさんからは、「国連ミレニアムプロジェクトでは、森林や動植物種の減少をくい止
- める方法などを検討している。御社で取り組んでいる鳥獣保護対策は、アフリカ地区
- の動物保護に利用できるので、是非話しを聞かせてもらいたい!」
- という夢のようなお話しを頂いています。
- 私は、夢とロマンを抱いて国連プロジェクトの仕事に協力したいという強い想いを
- 持っています。
- それを実現するために、運動不足のFさんに「夢の実現のため、那覇マラソンを一緒
- に走りましょう」と煽っているところです。
- 今年12月6日に開催される那覇マラソンで、私の想いが一つでも実現することを強
- く祈っています。
- そんなわけで、鈴木孝史さんの夢のある、熱いお話を聞きながら、ふと気づくと私の
- 心の中にある沖縄への熱い想いが湧き上がってきました。
- 昨年還暦を迎えましたが、那覇マラソンでは、「絶対に歩かないで完走を目指しま
- す」!
- 本当にありがとうございました。
- 参加者のアンケートより